吉貯金コラム

吉方位とは?九星気学の考え方と、はじめての人の使い方

方位

同じ場所へ行くのでも、どの方角から行くかで気分が変わる。方位を意識する習わしは、旅や引越しとともに長く受け継がれてきました。むずかしく思われがちな吉方位を、はじめての方向けに整理します。

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吉方位とは

吉方位(きっぽうい)とは、自分にとって良い巡りとされる方角のことです。その方角へ自分から出向くことで、良い気を受け取ると考えられてきました。

もとになっているのは九星気学(きゅうせいきがく)という、方位と暦を組み合わせた考え方です。生まれた年から求める「本命星」と、その日・その月の星の配置を照らし合わせて、方角ごとの吉凶を見ます。

大切なのは、自分から動くことだとされる点です。呼ばれて行くのではなく、自分の意志でその方角へ出かける。ここが方位の考え方の芯にあります。

まず自分の本命星を調べる

九星は、一白水星から九紫火星までの9つです。生まれた年で決まりますが、ひとつ注意があります。

九星気学の一年は2月4日ごろの立春から始まります。1月1日〜2月3日ごろに生まれた方は、前の年で見てください。

本命星キーワード生まれ年(立春〜翌年の節分)
一白水星柔軟・忍耐・知恵1936・1945・1954・1963・1972・1981・1990・1999・2008・2017・2026
二黒土星堅実・献身・母性1944・1953・1962・1971・1980・1989・1998・2007・2016・2025
三碧木星行動・発展・若さ1943・1952・1961・1970・1979・1988・1997・2006・2015・2024
四緑木星調和・信頼・縁1942・1951・1960・1969・1978・1987・1996・2005・2014・2023
五黄土星帝王・再生・強運1941・1950・1959・1968・1977・1986・1995・2004・2013・2022
六白金星天・完璧・責任1940・1949・1958・1967・1976・1985・1994・2003・2012・2021
七赤金星愉悦・社交・実り1939・1948・1957・1966・1975・1984・1993・2002・2011・2020
八白土星変化・蓄財・継承1938・1947・1956・1965・1974・1983・1992・2001・2010・2019
九紫火星情熱・美・直感1937・1946・1955・1964・1973・1982・1991・2000・2009・2018

吉方位はどう決まるのか

方位盤は、中央と八方位の9マスに星を配置した図です。日・月・年それぞれに配置が変わり、その日の盤を日盤、その月を月盤、その年を年盤と呼びます。

吉とされる方角

自分の本命星から見て、相性の良い星が回っている方角が吉とされます。五行(木・火・土・金・水)の相生関係——木は火を生み、火は土を生み……という巡り——で判断します。

凶とされる方角

名前どんな方角か
五黄殺(ごおうさつ)五黄土星が回っている方角。自ら招く災いとされる
暗剣殺(あんけんさつ)五黄殺の反対側。外から来る災いとされる
本命殺(ほんめいさつ)自分の本命星が回っている方角
本命的殺(ほんめいてきさつ)本命殺の反対側
破(は)その年・月・日の十二支の正反対。歳破・月破・日破

吉と凶が重なった場合は、凶を優先する——つまり避ける——のが九星気学の一般的な考え方です。

日盤・月盤・年盤の使い分け

期間の長さによって、見る盤が変わります。

はじめての方は、日盤だけ見れば十分です。引越しのように人生に関わることを判断するには、年盤・月盤・日盤をすべて見る必要があり、専門の方に相談したほうがよい領域になります。

はじめての人の使い方

まず自宅を基準にする

方位は自宅から見た方角で測ります。職場や出先ではなく、生活の拠点が起点です。地図で自宅の位置を確かめるところから始めてください。

近場から始める

「吉方位へ旅行」と聞くと構えてしまいますが、最初は数キロで十分です。いつも南のスーパーへ行っているなら、今日は東のカフェへ。散歩の向きを変えるだけでも、方位を意識した行動になります。

距離が長く、滞在が長いほど影響が大きいとされますが、それは裏返せば、近くて短いなら気軽に試せるということでもあります。

その土地のものに触れる

行くだけでなく、そこで飲む・食べる・温泉に入るとよいとされます。その土地の気を体に取り込む、という考え方です。神社に参る、湧き水を汲む、といった過ごし方もよく挙げられます。

続けることが前提

方位の考え方では、一度行って劇的に何かが変わる、とは考えません。良い方角へ、少しずつ、繰り返し。習慣としての性格が強いものです。

真北と磁北の違い

意外に見落とされがちな点です。方位磁石が指す北(磁北)と、地図上の北(真北)はずれています。

日本では地域によっておよそ5〜10度、磁北が西にずれます(東京で約7.6度、札幌で約9.6度、那覇で約5.1度/国土地理院の値)。八方位は45度ずつなので、境界近くの場所では、どちらを基準にするかで吉凶の判定が変わってしまいます。

九星気学では真北を使うのが一般的です。スマートフォンのコンパスアプリの多くは磁北を指すので、そのまま使うと数度ずれることを覚えておいてください。

注意しておきたいこと

実際にやってみた話、そして方違えが865年の記録に残っているという歴史については、吉方位の実践記事にまとめました。

方位は、たのしみながら付き合うものだと考えています。

凶方位を気にするあまり、行きたい場所へ行けない、会いたい人に会えない——それでは本末転倒です。仕事や家族の用事で凶方位へ行かなければならないことは、誰にでもあります。そういうときは、気にせず出かけてください。

方位を意識する本当の効用は、おそらく「今日はどこへ行こうか」と自分で選ぶようになることです。流されて過ごす一日と、自分で向きを決めた一日。その差のほうが、方角そのものよりずっと大きいのではないでしょうか。

まとめ